ストラディブログ
弦の細道
May 22, 2013

青森その2 2013.05.04-05.05

ゴールデン期間中、青森を再訪しました。5月2日夜、小松から羽田まで空路で向かい、東京都内で一泊。翌3日朝、東北新幹線で東京から新青森。青森市内でニ泊し、青森市内観光。帰途は東北新幹線-大宮-上越新幹線-越後湯沢-北陸線「はくたか」というルート。
青森観光は今回二回目。前回は東北の夏祭りシーズンでしたが、今回は(当然のことながら)全く異なる雰囲気を味わうことができました。

棟方志功記念館。
同館のパンフレット。棟方志功(1903-1975、むなかた・しこう)の名前を知らない日本人はほとんどいないでしょう。青森生まれの世界的に有名な版画家です。
第二次世界大戦(太平洋戦争)末期から戦後数年間、彼は富山県の福光町(現在の南砺市)に疎開していたため、彼の名前は北陸の人にも馴染みが深いものです。

棟方志功記念館の前にて。
記念館は青森に着たら是非見学しようと長年思っていた場所の一つです。
この記念館は棟方志功の文化勲章受賞を讃え1975年に開館したもので、作品をほぼ網羅し、作品数も国内最大を収蔵しているそうです。

棟方志功記念館の外観。
作品を心ゆくまで鑑賞し、とても心豊かな気持ちになりました。
※記念館内部は撮影禁止です。

A-Factory。
株式会社JR東日本青森商業開発が経営。名前が示すようにJR東日本や関連会社が共同で設立した会社のようです。青森駅のすぐ傍、青森港のウォーターフロントエリアにある、青森産りんごと地元食材を楽しむことができる複合施設。背後は青森ベイブリッジです。

青森市内の様子。
国道4号線と7号線の分岐点の標識。東京・日本橋まで740、新潟市まで473とありました。本州最北の青森県に今立っているのだな・・・、思えば我が家から遠くに来ているのだな・・・と少し感動し、思わず記念撮影。

同じく、青森市内の様子。
青森市内には「あおもり街てく」という標識が結構あります。
気軽に街歩きが楽しめるように風景、歴史と文化、味とショッピングの3つの散策コースが用意されていて、市民ボランティアが中心となり街の魅力をアピールすべく活動しているそうです。
これは棟方志功「成育の場」。

同じく、青森市内の様子。
「あおもり街てく」の棟方志功「成育の場」説明パネル。

善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
この神社は青森市発祥の地として有名です。
本殿は1955年(昭和30年)、拝殿は1964年(昭和39年)に再建されたコンクリート構造だそうです。

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
「あおもり街てく」の説明パネル。
ヤマト王権あるいは平安朝が、当時の東北地方を支配していた勢力を征服した歴史と密接に関わりがあるのかも知れません。

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
境内にある「青森郵便局創業の地記念碑」。

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
「青森郵便局創業の地記念碑」の説明板。1872年(明治5年)、この地で青森郵便局が業務開始したことを記念して1972年(昭和47)に建立されたそうです。

善知鳥神社(うとうじんじゃ)のパンフレット。
現在の青森市は昔、善知鳥(うとう)村と言われていました。第19代・允恭天皇(いんぎょうてんのう)の時代がルーツだそうです。善知鳥中納言安方が此の北国の夷人山海の悪鬼を平定して此の地を治め、天照坐皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)の御子の三女神を神々を祭った事に由来しています。807年(大同2年)、坂上田村麻呂の東北遠征時に再建されました。(同神社のHPを参照)

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)のパンフレット。
こちらは神社の由来を説明したもの。地名ならびに神社名の由来となった善知鳥(うとう)とは、かってこの地に生息していたと言われる中型の海鳥だそうです。今は青森県では見かけることが少なくなりましたが、北海道では繁殖しているとか。天然記念物、青森市の鳥。

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
棟方志功はこの神社の近くで生まれ育ち、神社で結婚式を挙げたそうです。
看板の絵は青森の永久安寧と繁栄を願う「安潟舞」(やすかたまい)を描いたもの。

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
神社は棟方志功の作品を複数所蔵しています。これは棟方志功作「うとうの図」。

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
棟方志功作「善知鳥神社社名横書き軸」の右部分。

同じく、善知鳥神社(うとうじんじゃ)。
境内にある「奥州街道終点記念の碑」と「青森市道路元標」(いずれも石碑)の説明板。
ここが青森発祥の地であり、交通の要衝であったことがわかります。
善知鳥神社(うとうじんじゃ)の方に、神社についてご丁寧に説明していただきました。ありがとうございました。

「鐵の響 サフロ safuro」(くろがねのひびき)。
青森市内の居酒屋。スコップ三味線のライブを楽しむことができる店です。

同じく、「鐵の響 サフロ」。
店入口の案内。スコップに張った弦を三味線のように演奏するもの。

青森の街角。
今や見かけることが少なくなった公衆電話ボックスですが、何故か石段の上に設置されていました。冬の雪対策なのでしょうか。豪雪地帯の新潟・越後湯沢で見かける、家が通常の1階部分ぐらいの土台の上に建っているのを連想しました。

同じく、青森の街角。
「あおもり街てく」の棟方志功「出生の地」標示パネル。

同じく、青森の街角。
「あおもり街てく」の文豪・太宰治(1909-1948、だざい・おさむ)「学生時代の下宿地」標示パネル。

「あおもり観光マスコットキャラクター・いくべぇ」。
日本全国、どの街もいわゆる"ゆるキャラ"(ゆるいマスコットキャラクターの略称らしいです)という街おこしのキャラクターが今も流行中のようです。青森市にも、「いくべぇ」というマスコットが2010年に登場したそうです。

同じく、「あおもり観光マスコットキャラクター・いくべぇ」。
実物?版。
今回の旅で、いつもにまして心の洗濯とも言うべき最高のリフレッシュができました。また機会があれば青森や東北へ旅に"いくべぇ"と思い、旅先で出会った人たちに感謝しながら帰途につきました。

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