ストラディブログ
欧羅巴徒然紀行
September 7, 2002

クレモナ 2002/06/25〜06/27

 今回の買付け旅行は、2002年6月22日から7月2日まで、訪れたのはイタリアのクレモナとビチェンツァ、他にドイツ、フランス、スイスです。
 クレモナは、北イタリアのロンバルディア州南部ミラノから南東に約80Km)の内陸部にある小さな街です。現在の人口は約8万。街が自由都市であった11世紀から1344年までの建築物がほぼそのままの姿で残る古都です。小さい街ですが、風雅さがあります。クレモナと言えば、ヴァイオリン。ストラディヴァリ※もこの街の人です。今もヨーロッパを代表する弦楽器工房が多くあり、弦楽器の製作者養成学校もあって弦楽器製造の中心地です。ストラディバリ博物館もあります。私がこの街を初めて訪れたのは、1992年。以後、毎年のように訪問していますが、訪問する度にこの街の魅力の虜となっています。※アントニオ・ストラディヴァリ:1644年クレモナ近郊生れ。1737年死去(93才)。ニコラ・アマティのもとで修行。彼が製作したバイオリンは「ストラディヴァリウス」と呼ばれ世界最高峰の名器をされています。現代では、アントニオ・ストラディヴァリの他に息子のフランチェスコとオモボーノが製作したものも「ストラディヴァリウス」と呼ばれています。

ローマ広場
澄み切った青空の下、爽やかな気分で「また、この街にやってきたな」と感慨にふける一時です。
この広場には、イタリア建国の英雄ガリバルディの銅像があります。(ちなみに、イタリア中のいたるところにガリバルディの銅像があります。クレモナにも複数あります)

パレストロ通りの突き当たりにあるカヴール広場に立つストラディバリ像。銅像の足下にはヴァイオリン製作用の工具が表現されています。

ストラディバリの墓、意外と質素です。
この質素さが、天才的職人だった彼に似合っているとも思います。

ストラディバリが1667年から1680年までフランチェスカ・フェラボスキ夫人と一緒に住んだ家。

ホテルの窓から見たクレモナの街。

尖塔は大聖堂(ドゥオーモ)のもの。大聖堂は12世紀に建設された、ロンバルディア様式の建築で、白と朱鷺色の大理石で造られた美しいファサードを持つ雄大華麗な教会です。

あるマエストロ宅(弦楽器製作工房)にあるストラディバリ像。
Sommo Antonio Stradivari "Liutaio"
製作:2001年 製作者:Gianfranco Paulli ジャンフランコ・パウリ (バチカン)

クレモナ市街に残るローマ時代の道。

ストラディヴァリを描いた絵葉書。

クレモナの郵便局で購入した切手の一部。こういう図柄の切手が多数作られているところにも、クレモナの歴史を感じます。

マクラン・ワイン工場

今回は日程に若干余裕があったので、イタリア・ヴェネート州のブレガンツェにある有名なワインメーカ「MACULAN(マクラン)」を訪問してみました。
マクラン・ワイン工場は3世代前にブレガンツェで創設され、現在の生産量は年間275,000本。白30.5%、赤51.5%、ロゼ18%、高級ワインとして世界の優良レストランに納入されているそうです。

マクランの近くにある古城。ここで、2年に1度、人間チェス大会(人間がチェスの駒になる)が開かれます。

人間チェス大会の光景(現地のパンフレットより)。

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